銃が銀の光を放つ
「ヘイムダル、ミールちゃんをよろしく」
「ああ。また、な」
「うん」
「馬鹿だね。発動しなければ、よかったのに」
「うるさい」
僕がそう言うと、朔は妖しく微笑み 消えた。
光が辺り一帯を包んで行く。
崩壊 が迫っている。
これだけの 生死、自然を直すのだから 当たり前、か。
『 ひとつと双つ どちらもひとつ
揺れて 消えて 眠り歌
万物の波に消えて 眠れ
我が子はひとつ
花が咲く 果てに咲く
禁忌の果実 エデンの園
双り追われて 消えていく
さぁ 行こう 共に 』
光が止んだ時には、全てがもとに戻り
止んだ時には
権利者と創世者 神はいなくなっていた